今年の夏も猛暑が予想されています。
毎年、多くの方が熱中症で体調を崩されていますが、熱中症は適切な対策をすれば防ぐことができます。
大切な命を守るため、今からできる熱中症予防を始めましょう!
熱中症ってどんな症状?知っておきたいサイン
熱中症は、体内の水分と塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなくなったりすることで起こります。
めまいや立ちくらみ、筋肉痛、大量の発汗といった軽い症状から、頭痛、吐き気、意識障害、けいれんなど、重症化すると命にかかわることもあります。
「ちょっとだるいな」「いつもより汗が出るな」と感じたら、それは熱中症のサインかもしれません。

決して無理せず、すぐに涼しい場所へ移動し、水分補給を心がけてください。
今すぐできる!熱中症予防の3つのポイント
熱中症予防の基本は、以下の3つです。
水分・塩分補給をこまめに!

喉が渇いていなくても、こまめに水分を摂ることが重要です。
特に汗をたくさんかいた時は、スポーツドリンクや経口補水液などで塩分も一緒に補給しましょう。
アルコールやカフェインを多く含む飲み物は、かえって脱水を進めることがあるので注意が必要です。
暑さを避けて涼しく過ごす!

エアコンや扇風機を上手に活用し、室温を快適に保ちましょう。
外出する際は、日中の暑い時間帯を避け、日傘や帽子を活用して直射日光を避ける工夫も大切です。
吸湿性や速乾性に優れた涼しい服装を選ぶのも効果的です。
体調管理をしっかり!

十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事で体力をつけましょう。
体調が悪いと感じる日は、無理な外出や運動は控えるなど、体調の変化に敏感に対応することが熱中症予防につながります
こんな時どうする?シーン別熱中症対策
外出時

- 日中の暑い時間帯(10時~14時頃)はなるべく外出を避ける。
- 日傘や帽子で日差しを遮る。
- 通気性の良い服装を選ぶ。
- ペットボトルや水筒を持ち歩き、こまめに水分補給をする。
室内で過ごす時

- エアコンや扇風機を適切に使い、室温を28℃程度に保つ。
- 部屋の風通しを良くする。
- 就寝中もエアコンを適切に利用する。
運動・作業時

- 無理のない範囲で、休憩をこまめにとる。
- 水分・塩分補給をいつも以上に意識する。
- 少しでも体調に異変を感じたら、すぐに中断する。
家族や周りの人にも声をかけよう!
熱中症は、高齢者や小さなお子さんが特に注意が必要です。
ご家族や周りの方に
「水分摂ってる?」
「具合悪くない?」
などと声をかけ合うことで、熱中症のリスクを減らすことができます。
今年の夏も暑くなりそうですが、正しい知識と対策で、健康に乗り切りましょう!

夏の暑さ対策に「漢方」という選択肢もあります!
夏バテや熱中症の予防におすすめの漢方薬
お出かけ前に「生脈散(しょうみゃくさん)」

暑さの中での運動や外出前に。心肺機能をサポートする漢方です。疲れやすい方や汗をかきやすい方におすすめです。
- 食欲がない・夏バテ気味の方に「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」
- 体力が落ちている時や、脱水症状に近い状態のときに効果的。消化機能を整え、夏バテによる食欲不振・下痢・倦怠感にも向いています。
- 軽い熱中症かな?と思ったら「竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)」
- のどの渇きや微熱、体のほてりを感じるときにおすすめです。体にとっての余分な熱を取り冷やす作用があります。
万が一熱中症になってしまったら
☆涼しい場所に移動し、水分・塩分を補給しながら身体を冷やす
☆意識がぼんやりしている場合は、すぐに医療機関へ
暑い夏を元気に乗り切るために、日常の対策に加えて、漢方の力もぜひ取り入れてみてください。
どうぞお気軽にご相談ください。