主にアラスカ、カナダ北部、グリーンランドなどの極北地域に住む先住民族の方たちを”イヌイット”と呼びます。
永久凍土の大地で厳しい寒さに耐える生活を営んでおり、「イグルー」と呼ばれる雪や氷をブロック状に切り出して作るドーム型の家に住んでいます。このイグルーは断熱性に優れ、移動しながら狩猟する生活に適しています。
このイヌイットの人たちは生野菜や果物をほとんど食べないのに健康な生活を送り、しかも血栓が少ないことで知られています。
なぜ、イヌイットの人たちは健康で血栓が少ないのか?
近年、イヌイットの方たちの食生活の研究が進み、主食は魚だと考えられていましたが、実はアザラシの肉や脂だという事が分かってきました。

魚にもアザラシの肉や脂にもEPA(エイコサペンタエン酸)や、日本でも聞き覚えのあるDHA(ドコサヘキサエン酸)は含まれているのですが、魚にはほとんど含まれていないのにアザラシの肉や脂には含まれている成分が発見されました。
それが
DPA(ドコサペンタエン酸)
という成分です。
このDPAは人間が体内で作ることができない必須脂肪酸の一種で、EPAやDHAと同じ「オメガ3系の脂肪酸(※)」に分類されますが、EPAやDHAとは構造が違うことが分かり、現在研究されています。
人間が体内で作り出すことができない必須脂肪酸には、大きく次の2種類に分けられます。
- オメガ6系の脂肪酸・・・肉類や植物油などに含まれる。
- オメガ3系の脂肪酸・・・海洋哺乳類や魚などに含まれる。
さらにオメガ3系の脂肪酸には以下のものがあります。
- DPA(ドコサペンタエン酸)・・・海洋哺乳類や母乳にも含まれている。
- EPA(エイコサペンタエン酸)・・・青魚に多く含まれている。
- DHA(ドコサヘキサエン酸)・・・まぐろの目や人の脳や網膜、母乳にも含まれている。
DPA(ドコサペンタエン酸)の効能が解明され始めました
血管の内側にタイルの様に綺麗に並んだ細胞を「血管内皮細胞」と言います。この細胞の伸縮性(内皮細胞の遊走能)が良いほど、健康的な血管と言えます。
「DPAの化学構造については、EPAと二重結合の数は同じですが、炭素数が2つ増えた脂肪酸で、丁度EPAとDHAの間に位置するものです。数年前に論文に載ったことですが、内皮細胞遊走活性が、EPAの10倍ほど高く(創傷治癒過程で重要です)、また血小板凝集抑制効果が強いので、注目されています。」
「平成27年度第2回「まだある不飽和脂肪酸の有効性」 – 大日本水産会」
DPAはEPAの1/10程度の量で、EPAと同等の伸縮性をもたらすことが期待されます。
DPAを抽出した『アザラシオイル』の取り扱いを始めました
ナカムラ薬局では、商品名は残念ながら公開できませんが、カナダ政府公認のシールオイル(アザラシは英語でseal(シール)と言う)の取り扱いを始めました。
ハープシール(竪琴アザラシ)から抽出したオイルを更に精製して得られる貴重なオイルで、以下のような特徴があります。
- 魚油にはほとんど含まれないDPA(ドコサペンタエン酸)が含まれています。DPAは母乳にも含まれています。
- 現代人に不足しがちなオメガ3系の脂肪酸が多く含まれています。
- シールオイルは油脂の構造がEPAやDHAと異なり、近年この違いが注目されています。
- オレイン酸が多く含まれています。
- パルミトレイン酸が多く含まれています。
- 魚油独特の匂いが無く、飲んだ後の不快感がありません。
このシールオイルは次のような方におススメします。
- 血圧や脂質のバランスを整えたいと感じている方に
- 美容と健康を両立したい方に
- 食生活が気になっている方に
- 年齢に負けないカラダづくりを目指している方に
シールオイルについてのお問い合わせは、ナカムラ薬局 金巻までご連絡ください。
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