沖縄は梅雨明けするそうですが、本州はこれから梅雨入りを迎えます。
私たちの体調は意識していなくても環境の影響を大きく受けており、梅雨の時期は東洋医学では「湿邪(しつじゃ)」により身体に不調が現れやすい時期と言われています。
「湿邪」とは、その文字が表すように「湿(湿度)が身体に不調を引き起こす」ことを言います。
現れる不調は様々ですが、
・体がだるい、重く感じる
・頭が痛い、重い
・関節痛、疲労感
・胃もたれ、膨満感
・口臭がきつくなる、舌苔
・冷え、むくみなど
といった症状が出やすくなります。
湿邪をひきおこす原因は
梅雨時期は「カビ」に代表されるように、湿度が高い時期です。湿度が高いという事は、水分が蒸発しにくいということ。
私たちは意識していなくても一日当たり2300ml以上の水を排出していますが、湿度が高いことで例えば体表からの水分蒸発が抑制され、余分な水分を排出しにくくなります。
その結果、血液やリンパ液の流れも悪くなって、上記のような不調がでてきます。
対策
ポイントは“水の巡りを整え、余分な水分を外へ出すこと”です。
水の巡りをサポートし、カラダの外に出す働きを助ける食べ物を積極的に取り入れて、溜め込まない巡りの良いカラダを目指しましょう!
<おすすめの食べ物>
おすすめは “まめ・うり・海藻”。
漢方では、黒豆やハトムギなどの豆類、きゅうりやゴーヤなどの瓜類、また、昆布やわかめなどの海藻類には体内の水の巡りを良くする働きがあると考えています。
<適度な運動で汗をかく>
汗をかくことも余分な水分を排出する上ではとても有効です。汗をかくには有酸素運動がよく、息が上がるくらい運動して、しっかり汗をいっぱいかきましょう。
<お風呂>
お風呂に長く浸かって汗をかくようにするのも有効です。
体の中に余分な水分が溜まり易いので、代謝を良くしたり、汗をかいたり、体を冷やし過ぎない、冷たい物を飲み過ぎないなどに注意が必要です。
店長 金巻より
人間は自然界の中で生きている動物です。ですから、自然界における季節のめぐりの中で、その変化に対していつも影響を受けています。
季節ごとにどのような影響を受けるのかということを知っておくことはとても大切なことです。
前述のように、これからの時期は身体も湿気の影響を受ける季節!ということを覚えておきましょう。
過度な湿気という、身体にとってはいわゆる不要なものが体内に蓄積することで様々な不調が出てくるのです。それに対し生活の中でできる対策をいくつか述べさせていただきましたが、それでも、どうしても不快な症状が解消されないというようなときはお気軽にご相談ください。
お悩みの症状に対して漢方薬やサプリメントなどをうまく用いることで症状の改善が期待できます。
これからの鬱陶しい季節が、少しで皆様にとって快適な時間となることを願います。最後までお読みいただきましてどうもありがとうございました。