こころ通信7月号でお知らせいたしましたが、当店のホームページがようやく完成しました。予定より少し遅れましたがその分、私たちのハートをギュッと詰め込みました。ぜひご覧になってくださいませ。
いよいよ冬本番。めっきり寒くなりました。習慣にしている早朝のランニングにも厳しい季節。そんな中、先日のとある日曜日。久しぶりの休日早朝トレーニングを行いました。付き合ってくれたのはランニング仲間のT 君。大幡のT君宅に午前6:30集合。この日のメニューは峠走。要するにひたすら山道を走る練習です。彼の家の庭からこれから挑む山を見あげることができます。
私 これからあそこまで走るんだよなぁ。 少々不安げな私の言葉。
T君 そうっすよ! この山道をホームコースにしている彼の言葉は軽快です。ここ1年故障に泣かされてきた私は、まだ出来上がっていない脚を不安材料に抱えていました。しかも空は曇天、強風。そんな中を二人でスタートしました。
T君がペースを保ってくれて助かります。というより彼は私より速いランナーなのですが私のペースに合わせてくれています。宝鉱山のバス停を過ぎ、さらに奥へ進み右折。都留に移り住んで22年。ここから先は初めて足を踏み入れる未知の世界。私だけでなくここを通る人はそう多くはないと思います。ここからは笹子へ抜ける黒野田林道らしいです。T君が教えてくれました。ひたすらり上りが続きます。太ももとふくらはぎに乳酸がたまり始めます。そんな中年ランナー二人を林道の両サイドの紅葉が励ましてくれます。街中からは決して見ることができない風景。路面にはたくさんの落葉が広がり踏みしめると脚への衝撃を和らげてくれます。坂道の辛さはあるけれど自然を味方につけ、ゆったりとしたペースながらも身体にはしっかりと負荷をかけられる効率的な練習になりました。途中、サルの親子に何度も出会いました。T君いわく鹿もいるそうです。湧水で給水。冷たくておいしかったですね。オマケに空気も澄んでいて美味しくて気のせいか呼吸がいつもより楽に感じました。
上り続けること45分。ようやく折り返し地点。途中に展望スペースもありました。大月、都留が一望できます。そして富士山も。初めて訪れた地元の絶景ポイントにただただ感動するばかりでした。帰りはひたすら下り。上りがたいへんな分下りが楽かというとそんなことはありません。疲労した脚に下りの衝撃はとてもハード。私は上りより下りの方が苦手です。油断できないのが下りなのです。無理なペース配分はせず無事にゴール。T君のおかげです。
一人だと辛いトレーニングも仲間となら頑張れます。継続するために仲間と一緒に取り組むことが大切ですね。初めてフルマラソンに挑んだ時、28kmで両脚に痙攣を起こして突然失速そしてストップ。その後の約14kmは走っては痙攣し、そして休んでは走り、の繰り返し。あまりの苦しさに両腕をひざにあて、下を向き悔しさと苦しさと向き合う。呼吸を整えようやく顔をあげ周囲に目をやると道端で同じ動作を繰り返すランナーたちがいっぱい。そして皆、再び走りだすのです。苦しいのは自分だけではありませんでした。そしてその時の光景が自分の中では印象深く残っていて、マラソンを続けるモチベーションになっています。仲間と頑張ることの大切さや喜びを教えてもらいました。上りもあれば下りもある。速い人もいれば遅い人もいる。共有している気持ちは、一歩一歩脚を前に出しゴールを目指すというもの。
私の娘は高校3年。受験という試練の冬をむかえています。目標に向かっての峠走に挑んでいます。結果は神のみぞ知るところ。ともに走る仲間と励まし合いながら、時には向かい風に道を阻まれ、時には追い風に背中を押され、痛みを感じながらでも目標に向かってその歩みを進めてほしいと思います。目標地点にたどり着いた時に眼前に見ることができる景色は、厳しい坂道を上ってきたからこそ見えるものだと思います。そしてその目標を達成したあと、そこからがスタートです。油断せずに一歩一歩前進してほしいですね。
富士山マラソンまで約3日。故障に苦しんだ1年を無駄にせず、自分を裏切らない諦めない走りをしようと心に決めています。娘は私のマラソンには関心はないようですが、娘そしてその仲間を応援する気持ちを込めて走りたいと思います。
その3日後からは年に一度の恒例!大創業祭。まだ脚を引きずりながらかもしれませんが皆様のご来店を心よりお待ちしております。
■こころ通信 2013年12月号