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【こころ通信】 夫婦を考える 2013年10月号

 みなさんこんにちは。金巻です。
 朝晩は涼しいというよりも寒いと感じる毎日となりました。気温の変化により風邪をひく人が多いのもこの季節。体を冷やさぬようにご注意ください。
 冷蔵庫の冷たい飲み物(麦茶など)はもう終わりにしましたか。冷えた飲食物に頼るのは8月まで。いつまでも内臓を冷やし続けると身体のだるさや疲労が抜けず食欲もいまひとつ。これらは冷たいものを摂りすぎたことによる症状です。
ここでしっかりと内臓、特に胃腸の立て直して実りの秋を楽しみたいですね。秋の実りをしっかりといただき、その栄養で免疫力を保ち寒い冬を乗り越えていく、これが秋から冬への生活リズムなのです。

 さて、私ごとで恐縮なのですが、10月と言えば毎年やってくるのが結婚記念日なのです。この時期は毎年同じような記事を書いている気がします。今年も少々お付き合いください。

 年に一度、誕生日に自分の命に感謝するように、結婚記念日にも夫婦として家族として幸せに暮らしていられることに感謝しなければと改めて文字にするわけです。今年の10月10日で結婚22年になります。

 今年は娘が大学受験であったり、東京から母が移住してきたりという節目の年。

 なにかと女房の弘子に協力してもらうことがたくさんで、改めて女房のありがたさを実感しているところです。とくに感謝したいことは食事についてですね。

 夜7時半まで営業しているので食事の支度もままならない事も少なくありません。それでも、手の空いた短時間のあいだに私と娘にとても美味しい料理を作ってくれます。休みの日はじっくり時間をかけていろいろ作ってもくれます。
 弘子はああ見えても家でも本当によく働きます。仕事柄家庭の生活感が出ないようにかなり努力しているので家事には疎いと思われてしまうこともあるようですが決してそんなことはありません。

 ただし、黙々とやってくれればいいのですが私に聞こえるようにつぶやきながら家事をするのです。ある時はキッチンで「あー大変だ。一人で大変だ。」「あぁ包丁が切れなくて指を切っちゃいそうだな~。」とか。
 私が日課である夜9時のNHKニュースを見ている時も「さてと、次は洗濯物を一人でたたまなくっちゃ・・。」とつぶやきながら私の前を通過します。当然私もできるだけ後片付けを手伝い、空いている時間には包丁を研いだりしているのです。時には洗濯物を畳んだりもしています。
 話がかなり横にそれてしまいましたが、とにかく食事について弘子に感謝しているわけです。毎日欠かすことのない食事ですが、家族一緒の食事は家族がひとつになるためにとても大きな意味があると思うのです。

 娘も受験で勉強が忙しい毎日。
 私と弘子はお店。
 私の場合は閉店後も地域の様々な役職に関する用事もあります。

 それぞれが用事をかかえているとついつい気持ちもバラバラになりがち。そんな時にみんなんで食事をすると大切な場所に立ち戻れるような気がするのです。たとえ15分でも20分でもいい。毎日でなくていい。でも意識して一緒に食事をする、そのための努力してみるということが大切なのだと思います。
 この時間を過ごすことでまた次の戦いの場へ出かけていけるのだと私はいつも感じています。弘子がしっかりと支度をしてくれるおかげで貴重な食事の時間が生まれているのです。

 長年夫婦として暮らしてきて徐々にわかってきたことは夫と妻はお互いを見合うのではなく一緒に理想や目標を見上げることが大切だと。
そして、その理想に向かって二人がそれぞれ違う手段をもって協力しあうことが理想を磨くために必要なのだと思います。

 たとえば、ご主人が絵が上手であるとします。そんな時奥さんはその絵をさらに引き立てる額を見つければいい。そして素敵な絵が完成する。要するに二人で工夫しながら手分けして協力して暮らしていくことが最も大切なのだと感じます。

 娘の受験が無事に終わり進学できたとしたらおそらく来春には家から巣立つことになるでしょう。来年の結婚記念日は二人きりかもしれません。一年一年時を重ね、親としてそんな時期になりました。

 人生の後半戦も一緒に力を合わせて歩んでいきたいと思います。
 いつまでたっても未熟な私達ですが今後ともご指導くださいませ。

 二人して
  越える峠に
    教えられ
         裕

 

■こころ通信 2013年10月号 

こころ通信201310

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