こんにちは。金巻です。
梅雨のうっとうしい日が続きますが、今の時季は人間も湿気の影響を受けます。冷たいものや余分な水分の摂りすぎには注意しましょう。適度な運動で発汗することもおすすめです。
さて、こころ通信も気がつけば今月で100号となりました。毎月の皆様とのコミュニケーションの一助として、私という人間を知っていただく機会としてそして情報発信ツールとして今日まで続けております。
ここまで継続できているのは皆様からの励ましの声があるからに他なりません。「毎月読んでいるわよ」「このあいだのはおもしろかったなー」「楽しみにしているよ」「まだ届かないんだけど・・・」等々、多くのお客様が声をかけてくださいます。こんな皆様の声が私のエネルギーになっているのです。心から感謝申し上げます。
今後もコツコツと続けていきますのでどうかお付き合いください。また、中村薬局はホームページを作成中です。秋までには完成予定。こころ通信もパソコンやスマートフォンからもご覧いただけるようになります。どうかご期待下さいませ。
さて、節目である100号に何を書こうかと・・・・。悩んだ結果、天国の父へ報告
「前略 父上様」とさせていただきました。
5年半前に他界し天国へ転居した父に伝えたいことがありこの場を借りて書かせていただきます。実はこの度私の母が都留へ転居してきました。父が亡くなって以来、母は東京で独りで暮らしていました。
12年前に腰の骨を圧迫骨折してから完治は難しく、杖と歩行器での生活。とても親切なご近所の方々に助けていただきながらここまで頑張ってきました。父がこの世を去るまでの半年間、不自由な身体で自宅で献身的な看病をしたのも母でした。父が旅立って5年半の時が経過し、まだまだ元気ではあるものの、独りでの暮らしはそろそろ難しいということで6月9日に都留へ引っ越してきたのです。同居はせずに都留市内の貸家で独りで暮らすことになりました。今までは母に会うためには車で1時間走らなければならなかったのですが、これからは5分で会えるのでとても便利になりました。その反面、母にとっては、40年暮らした慣れ親しんだ家を離れ、未知の都留へ引っ越すという決断には想像以上のエネルギーが必要だったと思います。また本人やその世代の方にしか分からない事もたくさんあると思います。100%の満足は無理ですが少しでも穏やかで快適な暮らしになることを願うばかりです。
私は都留へ来て22年になります。たくさんの方に支えられて今があります。母にとってもこの都留の地がなじみ深い第2の故郷になることを祈っています。結婚を機に母のもとを離れて22年。今回の引越しを通して久しぶりに母とたくさんの時間を過ごしています。当たり前ですが母は確実に年をとっていました。しかしながら父の闘病そしてその後の一人暮らしを経験してとても強くなっているとも感じました。
引越しから6日目のこと。午前中、母の携帯電話がつながらないので様子を見に行くと家に向かって歩いている母の後ろ姿を発見!押し車につかまりながら歩く母。その背中はすっかりと丸くなり、長い時の経過を感じずにはいられません。車で近づき横にならび声をかけると、自分で歩いて買い物にいって来たとの事。「車に乗せてもらってばかりではどこがどこだか覚えられないから。自分で地域を把握しなきゃ」と遠くのスーパーへかなり無理して長時間歩いて買い物に行って来たとのことでした。コツコツ一歩一歩。自分の母ながら脱帽でした。
これからは私の出番です。どこまでできるかわかりませんがしっかりとは母の応援をしようと思っています。
前略 父上様
おふくろは元気に都留で暮らし始めました。
日野の家を離れるに際しては御近所の方々が大勢お別れに来てくれましたよ。引越し当日も出発が遅れてしまうほどたくさんの人が会いに来てくれました。親父が自治会長をしたりして地域の人たちとのご縁を大切にしてくれたおかげです。ありがとうございました。
今回の引越しは家族で十分に話し合って決断したことです。どこまでの事ができるかわらないけれど精一杯の親孝行をしようと思っています。
いずれおふくろがそちらへ転居した時に、若くて元気でキレイになっていてびっくりするかもしれませんよ。ご期待ください。その時までどうかまた力を貸して下さい。 裕
■こころ通信 2013年7月号