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こころ通信~命との出逢い~

金巻です。関東甲信も梅雨明け。いよいよ夏本番です。。熱中症など、体調管理には充分ご注意くださいませ。

愛犬の夢の助が3月8日に天国へ旅立ってから4ヶ月が過ぎました。愛犬がいなくなった生活は想像以上に寂しいものでした。朝の散歩が日課だったのですが、それがなくなった生活は穴が空いたようでした。そんな中、留学を終えた娘が帰国して、遺骨と対面。その後、一区切りということで納骨を済ませました。今は遺影の前で毎日手を合わせています。

そんな暮らしにもすっかり慣れた6月最後の土曜日のこと。ある方が「お店にこのチラシを貼っていただけませんか?」と来店されました。いただいたチラシに目をやるとそこには「子猫差し上げます」の文字とともにかわいい4匹の子猫が掲載されていました。「うわーっ!かわい〜〜!」思わず声をあげてしまいました。飼い猫が産んだもので、もうこれ以上は飼えないとのことです。「わかりました。貼らせていただきます。」 しばらくそのチラシの子猫たちを見つめていました。そして「もらいたい!飼いたい!」という気持ちが湧き上がってきたのです。でも、心のどこかで愛犬との別れをしたばかりだし・・・。すでに2匹の猫がいるし・・・。複雑な気持ちが心の中でザワザワと音を立てます。

妻の弘子さんは、これ以上飼うつもりはなさそうです。それでも、チラシを見せながら彼女に質問してみました。私「どう?超かわいいけど・・」 弘子「ありえない。飼いません。無理。」 味気のない会話はこれで終了。いつもよりも2オクターブくらい低い声での返答が全てを物語っていました。予想通りでした。 今回は縁がなかったのかな。次の日の日曜日。私は久しぶりの完全オフということで少し遅めに起床して久しぶりのランニング。最近は故障が多いので、スピードや距離にこだわらず、決めた時間をゆっくり楽しく気持ちよく走るということを大切にしています。この日は10時半頃に出発。 設定した時間は100分。予定のない日曜日に時間を気にせず走れることは私にとってはこの上ない幸せな時間です。立ち止まってきれいな景色は写真をパチリ。湧き水で給水もできちゃいます。途中、走りながら、ふと夢の助のことが頭に浮かんできたのです。「そうだ!御墓参りしていこう!」

納骨してからまだ一度も行ってなかったので、立ち寄ることを思いつきました。お寺はとても静かで心が穏やかになります。そして墓前へ。「夢ちゃん元気かい?お父さんもママも未来ちゃんも元気にやってるよ、今日はここまで走ってきたよ。。。」「こうして、時々来るからね。」なんかこんなことを報告しながら手を合わせたと記憶しています。 なんだかとてもすがすがしい気持ちで、自宅へとランニングは続きます。 そして心にも身体にも良い汗をタップリかいて帰宅。おおよそ予定通りの105分でした。

帰宅してシャワーを浴び、弘子さん特製のパスタランチ。おかげ様でとても美味しくいただいて、100分で消費したカロリーをすっかり取り戻してしまいました。すると、食事の途中で弘子さんの口から思わぬ言葉が飛び出しまた。

弘子「ネコちゃん、見に行ってみようか・・・」 私「・・・・????」

私「だってダメって言ったじゃん・・」 弘子「でも一応見るだけ見てみよう!」

ということで、先方まで出かけ子猫ちゃんたちを見せていただくことに。 到着すると、そこには子猫ちゃんが入った箱を抱えた方が家の前で待っていてくださいました。そしてご対面!チラシの写真の通り、いやそれ以上にかわいい子猫たち。夫婦で可愛さに打ちのめされてしまいました。さんざん悩んだ結果、その中のメスの子をいただくことにしました。これが出逢いなのでしょうか。でも、子猫を箱の中から抱き上げるとき、小さな箱の中で重なり合う様に寄り添う3匹の中から1匹を抱き上げていただいてくるのです。家には親猫もいるのです。この場で家族と離れ離れになり、もう会うこともないのです。ふと思うと、とても可哀想になりました。でも行き先がないことは結局もっと悲惨なことになるわけです。「責任もってしっかりとこの命を育てよう、応援しよう!」そんな決意でいただいてきたわけです。

人間のわがままで尊い命を失う動物たちがたくさんいます。地球上で人間が最も愚かな生き物なのかもしれませんね。

こうして我が家へやってきたメスの子猫。生後約2ヶ月。きれいに整った顔立ちに一目惚れ。名前は「凛(りん)」と名付けました。まっすぐ正面を見つめる表情が凛としているところ、呼んだときの言葉の響き、呼びやすさから命名しました。その後は、我が家のアイドルとして大活躍の日々です。メスなのに、とにかく凄く元気で、毎日が運動会状態です。見ているだけで笑えます。先住の2匹の猫とも仲良くなってくれてとても助かっています。

お話をいただいたときは全く飼うつもりがなかった弘子さん。どうして急に「見に行こう!」と言ってくれたのでしょうか。 あの日、ふと導かれるように立ち寄った夢の助のお墓。そしてその後に子猫ちゃんを飼う方向へと話が進みました。もちろんただの偶然なのかもしれませんが、私には夢の助が結んでくれた新しい縁のような気がしてなりません。後日、弘子さんに心境が変化した理由を尋ねてみました。彼女曰く「だってこれ以上お父さんの悲しそうな顔を見たくないから。」だそうです。家族に支えられてまたひとつ素敵な機会を得ることができました。

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