先日、一人の後輩から「夫婦が長続きする秘訣は何ですか?」と質問されました。ふだんあまり考えたことのないテーマだったので改めて考えてみました。皆様ならどう答えますか。
三つほど思うことを書いてみます。
結婚して現実の生活が始まれば、恋愛中のような新鮮な、甘い世界はやがてなくなるものです。極少数の例外はあるかもしれませんが。(もし近い将来に結婚を控えている方がいらっしゃいましたらごめんなさい。)それが現実の生活です。
その中で、私がまず一つ目に思うこと。
それは、相手(奥様または夫)に対して「あなたは私のために何をしてくれるの?」という考え方をするのではなく「私はあなたのために何をしてあげられるのか」と考えることが大切だと思います。でもついつい相手に様々な事を求めてしまうのですよね。「なんで○○してくれないの?」と相手を責めてしまったり、「こんなに○○してあげているのに!」と自分ばかりを正当化してしまったり。こうなるとお互いに怒りっぽくなり笑顔も減り、家庭の中にはどんよりした空気が。そして、頼まれごとをしてもイヤイヤやるようになり、酷くなれば無視してやらなかったり。また、頼む方も諦めて何も頼まなくなってしまったり。仕事でもそうですが、自分から率先し行動すると苦になりませんが、やらされていると思うと気が重くて面倒に感じるものです。それならば、「自分は何をしてあげられるのだろう?」と考えて、できることをしてあげるほうがお互いに心地よく暮らせるのではないでしょうか。大切なことは相手がしてくれた気持ちを大切にすること。仕事なら結果が全てかもしれません。でも家庭はもっと温かいところのはず。ご主人が洗濯物をたたんでくれた結果があまりうまくたためていなくても、そこは笑顔でうけとめましょう。また、奥様が腕利きシェフのレシピにチャレンジして、テレビや雑誌のように再現できなかったとしても、その挑戦に拍手を贈りましょう。「気持ちに感謝」して「笑顔でありがとう」を。
そして二つ目に思うこと。人は誰にでも欠点があります。完璧な人なんていません。毎日一緒に暮らす夫婦ならば欠点が目について当たり前。ならば相手の欠点を責めるのではなく、自分にも欠点があるということを自覚して、相手の欠点を指摘したり無理に修正したりしようとせずに、やさしい気持ちで見逃してあげることで穏やかに笑顔で暮らせるのではないでしょうか。人はみな誰もが自分が大切で自分の考えが正しいと思いがち。でも相手の考えもしっかりと受け入れ、時には自分の正しさを疑うことも必要であり、正しさよりも優しさや笑顔でいられるということを優先してもいいのではと思えてなりません。
そして三つ目。
これは、とても大切なのですが、意識しないとなかなかできません。特に男性は。それは「観察」です。相手がどんな服を好んで着て、どんな髪型をしていて、食べ物はどんなものが好きか、など、日頃どれだけ認識しているでしょうか。夫婦に限らず、子供や親、友人、職場の同僚。自分の大切な人にプレゼントを用意するとしましょう。その人のことを日頃から観察して認識していればプレゼント選びもスムーズにいくのではないでしょうか。 日頃から相手に関心を持ち観察していれば相手に何かをしてあげるにしても、良い結果が出る確率は格段にアップするのではないでしょうか。
偉そうに書いていますが、私は頭でわかっていてもなかなかできません。でも、このことを知っておく事は大切だと思います。
毎日の暮らしの中で、夫婦仲良く暮らせることはストレスをなくし、健康に暮らすための大切な条件だと思います。
お薬の効き目もサプリメントの働きも格段にアップするはずです。